2009年5月15日

エスカレーターって歩行禁止だったこと知りませんでした

そもそも、日本国内におけるエスカレーターの安全基準は、ステップ上に立ち止まって利用することを前提とされている。エスカレーター上での歩行はその振動によってエスカレーターの安全装置が働き、緊急停止することがある。また、歩行者と立って乗っている者とが接触した場合にはバランスを崩した人が転倒する危険性があり、それによって将棋倒し事故に至った事例もある。さらに、腕の骨折などの要因によって片側の手すりにしかつかまる事のできない人に対する配慮不足の問題も指摘されている。また、止まって乗るために片側だけ長蛇の列ができていることがあるが、こうした場合は2列で乗る場合に比べ輸送効率を低下させていることになる。

このため日本エレベーター協会では、エスカレーターでの歩行禁止をマナーとして呼びかけている。また川崎市の川崎駅前地下街「アゼリア」でも、過去の将棋倒し事故を教訓として、利用者に歩行禁止を呼びかけている。集客力の多いイベント(例コミックマーケットなど)でも運営体の判断で歩行禁止を強く指導している例がある。

2004年夏より、日本の地下鉄では初めて名古屋市営地下鉄が駅構内放送で歩行禁止の呼びかけを開始し、順次「エスカレーターでの歩行はおやめ下さい」のステッカーも貼られている。その後、都営地下鉄や横浜市営地下鉄でもエスカレーターでの歩行禁止を呼びかける掲示が出されるようになった。なお、東京メトロでは、混雑時は片側を空けずに2列に並ぶよう呼びかける掲示が出されている。

これらの呼びかけを実践させるためには歩行者である急いでいる人は階段を使うように誘導する必要があるが、日本国内の鉄道駅では1つの階段をすべてエスカレーターに改造しているケースがあったり、地下駅では通常時に階段で昇ることを想定していないような深さにある駅も存在し、現実に呼びかけが守られているとは言いがたい。

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